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★もはや常識!1個流し! 【TMAかわら版(Vol.21)】
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【TMAかわら版(Vol.21)】 2014年6月10日
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★ もはや常識!1個流し!
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こんにちは!TMA奥です。
とうとう30度を越す日が出てきたなぁ、と思っていたら、あっという間に関東は梅雨入り。
ムシムシとこれから暑くなってくると思います。
6月は熱中症の発症が以外と多いと聞きました。
皆様、どうぞ充分にお気をつけ下さい!
このメールは、改善に役立つ大小様々な情報をお届けします。
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【1】 改善こぼれ話(Vol.4) 【もはや常識!1個流し!】
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18号で、『異業種に取り入れられるトヨタ生産方式』を書かせていただきました。
その後、あるテレビ番組で、地方の人気スーパーの改善活動の様子を、放送していました。
『カイゼン部隊』がストップウオッチを片手に、ムダを探し出し、1つ1つ改善していく。
ムダを見つける場所は様々で、売り場はもちろん、食品加工作業場、ストック場等など。
削減出来たコストを商品価格に反映し、「良いものを安く」提供することにより、
顧客満足度を高めているのだそう。
その中で、印象に残ったのが、半カット野菜のラップ加工。
作業者が2箱分のキャベツを1つ残らず半分に切った後、
今度はその半分になったキャベツの山を、ラップをかけていく。
このいわゆる「まとめ作業」を、まずストップウオッチで時間計測する。
次は、キャベツを箱から1個取り出して、半分に切って、それぞれにラップをかける。
終わったらまた次の1個を取り出して、半分に切って、それぞれにラップをかける。
この作業を繰り返し、つまり、1個流しで2箱分を完了する。
どちらが、早かったか。
結果は大差をつけて1個流しの方が、早く作業を完了したのです。
ミニトマトのパック詰めについても然りでした。
容器を並べて、全部に詰め終わって、蓋をして、ラベルを貼る。
この作業よりも、パックを1つずつ取り出し手元に置いて、トマトを詰めて、
蓋をして、ラベルを貼って、1パックずつ仕上げて行く方が、やはり大差で早かったのです。
まとめ作業は、一見早そうに見えるが、取りおきのムダを考えておらず、
1つ1つ完成品として仕上げて行った方が早いというのが、実にわかりやすく映されていました。
1個流しは、作業スペースも小さくて済む。
小さいスペースを効率良くつかえば、ムダな動作も削減できる。
塵も積もって、山となるムダの削減。
このスーパーは、89店舗を所有しているとの事ですが、
年間4300万円ものムダの削減に成功されたそうです。
実はこの番組は、“消費税増税の秘策”として、この改善活動を追っていたのですが、
例え消費税率が変わらなくても、これから企業が生き残るには、必要な要素ではないでしょうか。
ムダの削減、1個流し、改善の進め方、ノウハウが必要であれば、ぜひご相談下さい。
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【2】 奥のよそ道 【編集後記】 オムライスの鬼!
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♪「今がチャンスだ!真空飛び膝蹴り~!!!」♪
これはキックの鬼。(古い。古すぎる・・・)
お馴染み、TMAの会社メシ。
普段から美味しいお昼ごはんを作っていただいていますが、副社長が事務所にいる時は、
「たまにしかいないんだから、今日はパスタ食べた~い!!!」とか、
「絶対オムライス~っ!!!」とか、特に力が入ります。
調理には、副社長自身も登場し、やっぱりムダのない動きで、
アツアツのランチを皆に賄ってくれます。
中でもご紹介したいのが、1個流しで作り上げる ふわとろオムライス。
炊き上がったピラフの上に、オムレツが乗っかって、
真ん中に切れ目を入れると、中からトローリ・・・。
「う~っ 旨いっ !!!」(のけぞる)
たとえば、7人分を仕上げる際、最初の1人目の仕上がり時間から、
最後の7人目の仕上がりまで、何と5分という、シェフっぷり。
「できた順に、食べちゃって~!」
と声はかけていただけるものの、あっという間に皆が揃い、
「美味しいね~(ニコニコ)」
と旨さを分かち合い、皆でいただく。
食いしん坊なTMAメンバーには、至福の時間なのです。
さて、この洋食一筋40年の大将の様なこの作業は、どのように行われているのか。
実は、綿密に計算されている、1ケ流し作業なのです。
ごはんは、ピラフとして炊き上げ、出来上がった時点で、バターをポン!
いつでもどうぞとばかり、炊飯器で待機。
食卓のセッティングも、11:50にはすべて完了。
さてここから、オムライスの鬼たちの出番です。
作業者①の標準作業 ・・・ 副社長が担当!
1) あたためたフライパンにバターを入れる
2) ボールに卵を2個割り 塩 胡椒 生クリームを入れる
3) かき混ぜ用のフォークをボールに入れて、1者と2者の間に標準手持ちとしておく
4) お皿にピラフを盛り 1者と2者の間に標準手持ちとしておく
作業者②の標準作業 ・・・ 担当 玉ちゃん。
1) テーブルに出来上がったオムライスを運ぶ(2サイクル目から)
2) 標準手持ちの卵の入ったボールをとり フォークでかき混ぜる
3)一気にフライパンに流し込み、フォークでフライパンの中の卵をひとかきして、フォークをボールごと1者と2者の間におく
4) 出来上がったオムレツを標準手持ちのピラフの上に置く
ΣCT(オムライス1人前手扱い時間の合計) 80秒
作業者数2名
1者CT(サイクルタイム)38秒
2者CT(サイクルタイム)42秒
ヨーイドン!で始めて、
20秒(作業者①の(1)+(2))の要素作業時間+42秒×6個=272秒(4分32秒)
6サイクル、全く同じ手順 やり方 時間! これこそ標準作業そのもの。
そしてすべて良品!
途中で、誰かが手伝いに入っても、
「ダメ!!! 今ちょうど工程のバランス取れているんだから、手出さないで!!!」 と、一括!
あああ~、いい匂い。
今日も、全員でアツアツの出来たて、いっただきま~す!